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株式会社アテナ

世界初!? 映画のチケットが同封されたサウンドトラックアルバム。 NEON GENESIS EVANGELION ADDITION

TV版のリブートである新劇場版・序から始まったエヴァも、シン・エヴァンゲリヲンで無事完結した。
新劇場版エヴァンゲリヲンは、序・破・Q・シンからなっているが、
今から見ようとしている人も、TVシリーズを見てこれから見るという人も、何遍も見たという人も、新劇場版を見て、TVシリーズをさらってみようという方も、まずはこのCDを是非聞いてみてほしい。

まず本編にはドラマCDが一話ついてくる。タイトルも『終結の続き』
脚本・演出はもちろん庵野監督で、TVシリーズのエヴァが好評につき放送延長になったけど、予算も時間もアイディアもない。そこでキャラクターたちが各々アイディアを出し合って……という内容。
21分というアニメ一本分の長さなのだが、これがエヴァだということを忘れるぐらい笑いに振り切っている。
ただ単純に聞いていて面白いのだが、これを聞いた人は『新劇場版・破』のとあるシーンに着眼点が行く。
アスカのプラグスーツだ。
新劇場版・破でアスカは露出の多いプラグスーツに着替えるのだが、そのアイディアは前からあったかのように
ドラマCD『終結の続き』で出てくる。ちなみにドラマCD内では、アスカだけでなくレイもそのプラグスーツを着ることになる。
残念ながら新劇場版でレイのプラグスーツに露出要素はないが、このドラマCDを聞いていた人は、アスカの露出プラグスーツ登場にハッとした人も多いのではないだろうか?

また、エヴァQで初登場する宇宙戦もこのドラマで登場する。だが、ドラマCDでは低予算で出来ると言っていたが、映像化した時のエヴァQはそれ単品でも見る価値あるぐらいお金がかかっていた。

さて、少し話を変えよう。エヴァのTVシリーズでは、毎回エンディングで『FRY ME TO THE MOON』が流れるのだが、くるくると回っている綾波レイをバックに、1話ごとにアレンジが違ってくる。
このCDにもFRY ME TO THE MOONが入っていて、レイ、アスカ、ミサトが歌っているヴァージョンが入っている。

TVシリーズから旧劇場版を作り終えた庵野監督は、次回作の初実写作品ラブ&ポップで『あの素晴らしい愛をもう一度』を主演女優にカバーさせ、それを主題歌とした。
TVアニメ復帰作である彼氏彼女の事情で「探し物は何ですか~?」と井上陽水の『夢の中へ』を声優にカバーさせEDに入れている。
また、新劇場版・破でも『翼をください』『今日の日はサヨナラ』などの歌謡曲が劇中歌に入っている。

だが、庵野監督の歌謡曲へのこだわりは、このCDから入っていると言ってもよい。
なぜなら、このCDにはエヴァキャストによる『てんとう虫のサンバ』が収録されているからだ。
このてんとう虫のサンバ、とにかくCDの中ではひときわ浮いていて、CDを買った当時は、なんでこれを入れたんだろうとわからなかった。
今ではなんとなくわかる。単に庵野監督が好きだったからだ。

ちなみにCDについて色々語ってきたが、このCDの最大の特典というのはCDではない。
タイトルでも言ってる通りこのCDには劇場前売り券がついてくるのである。これは世界でも類を見ない、世界初のCDではないだろうか?

その前売り券で見られる作品はもちろん『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』
TVシリーズでは完結できずに映画版が制作されることになったが、その作品もまだ間に合わず、蓋を開けたら『DEATH AND REBIRTH』として、TVシリーズの総集編である『DHATH』がメインを閉めており新規映像『REBIRTH』が30分という未完成状態だった作品である。
シト新生はとてつもなくいいタイミングで魂のルフランが流れるのだが、魂のルフランはこのCDには入っていない。
かわりに入っているのはアスカ、ミサト、レイによる次回予告である。

これを買った人は、もちろんシト新生に期待100倍まで膨れ上がっただろうが、前著した通り、シト新生は未完成品で、その後、夏映画の『THE END OF EVANGELION Air/まごころを君へ』に引き継がれることになる。

『シト新生』で前評判もかなり上がり、今では珍しい深夜帯でのTVアニメ再放送があったおかげで、旧劇場版の集大成と言える『THE END OF EVANGELION Air/まごころを君へ』で爆発的にヒットし、エヴァは伝説となった。

最後に、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の予告でお別れしよう。

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