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株式会社アテナ

心震えるミュージカル! Les Misérables: The Motion Picture Soundtrack [Deluxe Edition]

レ・ミゼラブルはご存じだろうか?
と聞くのも野暮なぐらい名作なのだが、この作品は、小説としても語り継がれ、何度もミュージカル化されている。

もちろん、映画化もだ。今回紹介するのは映画のサントラだ。

サウンドトラックと言っても、ミュージカルなので、当たり前のようにみんな歌っている。
早速劇伴紹介にうつりたいところだが、ちょっと事前情報を入れておこう。

『レ・ミゼラブル』はフランス革命後期を題材にしたお話で、作者はヴィクトル・ユゴー。
ヴィクトルユゴーは数々の代表作を発表しているが、その中でも有名なのが、ディズニーの『ノートルダムの鐘』の原作だろう。
『ノートルダムの鐘』はディズニー版こそマイルドにアレンジされているが、原作では救いようがないぐらい暗い。

さて『レ・ミゼラブル』だが、こちらはフランス版原本ではナポレオンの百日天下など政治的なことが色々と書かれているが、日本で翻訳されるにあたり、大幅に削られている。日本では明治時代にやってきたのだが、この翻訳者は黒岩涙香(くろいわ・るいこう)といい『あぁ無常』というタイトルで出版された。アレサンドロ・デュマの『モンテ・クリスト伯(日本訳名・巌窟王)』などを翻訳している。独特の言い回しがかなり難しかったらしく今現在出ている『角川文庫版』『岩波文庫版』『新潮文庫版』の三種類でも印象が大いに異なる。

作品の物語としては、主人公のジャン・バルジャンが少年時代にパンを一斤盗んだことから始まり、それがきっかけで、囚人となり、肉体労働をさせられる。しかし、彼は脱獄し、一人の司教と出会う。司教は、ジャンバルジャンにささやかな食事をふるまうが、食事後、みんなが出た後で、銀の食器を盗もうとする。だが、彼は悪者にはなれなかった。司教に自分の罪を告白すると、司教は許してくれる。そこから、ジャンバルジャンの改心の旅が始まったのだった。

その後ジャンバルジャンは名前を変え、街の市長となるんだが、そこで、髪の売られ、娼婦となりさがってしまったファンティーヌを逮捕ギリギリのところで助ける。その時流れるのが『夢破れて/ I DREAMED a DREAM』歌うのはファンティーヌ役のアン・ハサウェイ。レミゼの中では鉄板の中の鉄板の音楽である。

それでは聞いていただこう。アン・ハサウェイの『夢破れて/ I DREAMED a DREAM』



次に紹介するのが、これも同じくレミゼと言ったらこれという民衆の歌。
フランス七月王政打倒のため1832年に蜂起(六月暴動)したパリ市民が政府軍と衝突する場面で歌われる。
また、フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」から歌詞の影響を受けている。
それでは聞いていただこう。アーロン・トヴェイト/エディ・レッドメイン/学生たち/レ・ミゼラブル キャストと大勢で歌い上げる民衆の歌。



最後は、映画の予告編を見てお別れをしよう。
とても心揺さぶられる映画なので、是非みんなに見てほしい。

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