昔、「この作品が青春でした!」という美少女に出会ったことがある。
私もこの作品は大好きで、アニメは親の目を盗んで毎週欠かさず隠れてみていたが……「楽しいよね!銀魂!」とか「私も見てたよ!面白いよね!銀魂!」とか、面白いことは間違いないんだが、少女の青春が銀魂だったと言われると……なんとなく複雑になるというかリアクションに困る作品である。
結構な下ネタてんこ盛りのSF人情なんちゃって時代劇コメディー(作者いわく、そういうジャンルらしい)アニメで、足掛け15年にわたって、ほぼすべてのエピソードが放送されたという(再放送できない回も多々あるが)伝説の作品である。
あらすじの方は以下の通り。
江戸時代末期。宇宙からやってきた“天人(あまんと)”の台頭と廃刀令により、侍は衰退の一途をたどっていた。そんな中でも侍魂を堅持する万事屋の坂田銀時は、ひょんなことから新八と神楽と出会う。ふたりは万事屋で働き始めるが、事件や騒動が巻き起こり……。
と一応あらすじはあるのだが、基本は一話か、数話に渡って完結する連作もので、基本的にはどこからでも見れる作品になっている。
美人声優さんが、銀魂に出ると、「あの声優さんも銀魂の餌食になったか」とか「銀魂で汚れてしまったか」とかネットの隅っこに書かれるような作品である。
また、終わる終わる詐欺でも有名で、何度も何度も終わるように見せては存続してしまう。劇場版のアニメ銀魂も『完結編・万事屋よ、永遠なれ』と『FINAL』の二作が存在している。一応補足しておくと『万事屋よ、永遠なれ』がアニメで一区切りつけようと制作されたタイトルで、『FINAL』が原作の完結編が描かれている。
2006年 – 2010年に放送された「銀魂」を第1期、2011年 – 2012年に放送された「銀魂’」を第2期、2012年 – 2013年に放送された「銀魂’延長戦」を第2期延長戦、2015年 – 2016年に放送された「銀魂゜」を第3期、2017年 – 2018年に放送された「銀魂.」を第4期と全4期に渡る長い長いエピソードを紡いできたが、どれも危険を伴う話ばかりで(主にBPOから)敵を作ってばかりで、みている側は本当にいつ終わってもおかしくない作品だった。夕方枠から深夜枠になった時は終わったと思ったが、終われたのが軌跡である。
また、原作を完全再現しているので、ドラ○ンボールZやワン○-スのようなアニメが原作に追いついちゃうようなことも多々あったらしいが、アニメオリジナルエピソードというのはそれほど存在せず、原作を尊重している。そのため、一枚絵だけで、声優さんがメタ発言的なことを話したりして場を引き延ばしたりすることがあった。銀魂好きの人はこの曲を聴けば思い出すだろう。
タイトルは『俺も、もうジャンプ卒業しなきゃいけねぇ歳だよなぁ』
また、このアニメ、遊びが豊富で、スポンサー提供の蘭で小言を入れたり、愚痴を挟んだり、色々スタッフのストレスのはけ口となっていた。
まぁ、それもこの曲を聴いてもらえればわかるだろう。
タイトルは『てめーらァァァ!!それでも銀魂ついてんのかァァァ!』
最後に唯一のオリジナル劇場版である『銀魂完結編・万事屋よ、永遠なれ』の予告を見てもらい終わりにしよう。