推しの子はマンガで読んでいたが、これだけ覇権アニメになるとは知らず、油断していた。
原作は第二期が終わるあたりまで(たぶん)読み終わっているが、これを書くにあたり第一話を見たのだが、確かに覇権アニメになるのもうなずける出来である。
原作は『かぐや様は告らせたい』で知られる赤坂アカ。作画は『クズの本懐』などで知られる横槍メンゴ。赤坂アカ氏は男性で、横槍メンゴ氏は女性らしい。
赤坂アカ氏は、『かぐや様は告らせたい』と同時進行で、この作品を担当し、両者大ヒット。莫大な財産を積み上げたと語っている。
さて、肝心のあらすじはこんな感じになる。田舎の産婦人科医ゴローは、自分に懐いていた患者で、12歳の若さで亡くなった少女さりなの影響によりアイドルオタクになっていた。そんな彼の元に、活動休止中の彼の推しアイドル・星野アイが双子を妊娠した状態で現れる。子供を産むこともアイドル活動も諦めないというアイに改めて魅力を感じ、彼女の内密出産を全力で応援することにしたゴローは、彼女の主治医としてつきそう。しかし、アイの出産日に、ゴローはアイのストーカーのリョースケによって殺される。
ゴローはアイの子供、星野愛久愛海(アクア、正確にはアクアマリン)として生まれ変わる。アクアの双子の妹である星野瑠美衣(ルビー)は、さりなが生まれ変わった姿だった。2人は互いに生まれ変わる前の記憶を持っていることを知るが、自分たちがかつての医者と患者の関係であったことまでは気づかない。そのまま2人は、出産したことを隠しつつアイドル活動を再開したアイを応援しながら、アイのもとで成長していく。(一部wikiから抜粋)
その後、劇的な展開があり、原作の第一巻まででアニメの第一話が終了するのだがまぁ、ここまでの展開が素晴らしくよくできている。
数々の漫画賞を総なめするのも納得の出来栄えだ。もし見ていない人がいたのならば、今からでも遅くはないので、一話からアニメを見てほしい。
さて、今回の劇伴だが劇中に寄り添う感じで、あまり出しゃばらず、いい意味で、それほど印象には残らない。アイドル達が歌うキャラクターソングなどがメインのため、あえてこういう造りにしているのだと思うが、これは上手い作戦だと思う。
そんな劇伴作家は伊賀拓郎氏。『魔法少女育成計画』や『風夏』『歌舞伎町シャーロック』『恋する小惑星』など様々な作品を手掛けている。
劇伴で印象的なのを見ていこう。
やはり欠かせないのは『Aⅰ1』だろう。星野アイという伝説的アイドルを生み出して、嘘ばかりの自分の子供たちと出会い優しさを知った星野アイの印象的なテーマである。
また『Mother and Children』も欠かせない。推しの子供として生まれ変わったゴローとさりな、そして彼らたちの母親である星野アイの心の交流、そして悲劇をメロディに乗せたこの曲は誰が何といおうと名曲であろう。
最後に、現在放映中の第二期のPVを見ながらお別れと行こう。