まどか☆マギカの物語は、奇妙奇天烈で面白い。
なにしろ、主人公である鹿目まどかが、OP映像では変身している姿を見せているものの、本編では全く変身しないのだから。
あらすじを簡潔に紹介しよう。アニメ第一話では開幕から廃墟、異空間。魔法少女というキラキラした言葉からは想像できないシーンからスタートする。
その空間で巨大な魔女と戦う一人の女の子。それを目撃する主人公『鹿目まどか』。
そして、そこに謎の白い生物(キュウべえ)が登場。戦い、傷ついた女の子を救うため、まどかに魔法少女になってと訴えてくる。でも、それは夢だった。
少し変わった夢を見た翌日。まどかの通う学校に転入生がやってくる。なんと、それは転入してきたのは夢に現れ、巨大な魔女と戦っていた女の子『暁美ほむら』だった。
なぜかその転入生も、まどかのことを知っているような行動と言動。初対面のハズなのに少し感情的になり「今とは違う自分になろうだなんて、絶対に思わないことね。さもなければ全てを失う事になる」と、まどかに告げる。
放課後、まどかの親友である『美樹さやか』とCDショップに寄り道。CDを視聴している途中、脳内に直接『助けて』と語りかけられる。
呼ばれるがままに声の聞こえる方へ進むと、そこにはボロボロに傷ついて弱り切った夢に出てきた白い生物『キュウべえ』が。そして、キュウべえを傷つけ追いかけていた犯人は、なんと転入生の暁美ほむら。
これはまだ一話の中盤ぐらいのお話だが、謎の少女・ほむらと、主人公のまどかが今後のストーリーのキーとなっていく。
そして、この物語は全12話なのだが最終回を前に、東日本大震災が起き、最終回にかげきな災害のシーンがあるため、放送中止になった。
しかし、ファンからの熱烈なリクエストがあり、2011年4月21日深夜、最終回が放送されることになった。
この時、読売新聞でも、全面広告でまどマギの最終回を宣伝している。
かくして放送されたラストは伝説となり、その後も劇場版を何作か出すようになった。
劇伴作家を紹介しよう。
本作の劇伴作家は梶浦由記氏だ。梶浦氏は、事前に台本を最初から最後まで全部もらっており、このシーンに音楽を付けてほしいなど、事前に言われていたらしい。ただし、例外もあり、音響監督の判断で巴マミのテーマ曲として転用された楽曲“Credens justitiam”や
後になってから「人魚の魔女」の専用曲として急遽追加発注された楽曲“Symposium magarum”などがある。
まどマギは、長い沈黙の後、最近になって最新劇場版『ワルプルギスの廻天』を発表した。
最後は、そんなワルプルギスの廻天のディザーを見ながらお別れしよう。