ナルトと言えば、少し前まで、ONE PIECEと並んでジャンプの二大巨頭とされていた作品だ。
アニメの方も当然人気が高く、本編終了後も、続編であるBORUTOがVジャンプにて絶賛大好評連載中である。
BORUTOを知らなくてもNARUTOをご存じの方は多いだろう。
忍五大国の一つ、『木の葉の里』で両親を生まれてすぐに亡くし、人柱力と言って体の中に凶悪なキツネの妖怪の魂を封じ込められているため、里の皆に嫌われている少年・うずまきナルト。そんな彼の夢は、木の葉の里のみんなに尊敬されるリーダー『火影』になること。
ナルトは忍者を目指しアカデミーに通うと、カカシ先生の元、ナルトの大好きなサクラちゃんと、ナルトの大嫌いなうちはサスケとスリーマンセルのチーム『第七班』になる。最初はケンカばかりだったが、任務を重ねるうちに、サスケとの友情も深めていき、互いに、良きライバルとなっていく。
第七班はカカシの推薦により中忍試験に参加する。各里から中忍候補の下忍達が木ノ葉の里に集い、ナルト達は試験を通して木ノ葉の他の班の同期生たち、そして砂隠れの里の天才である我愛羅らと出会い、またナルトは里内でも「伝説の三忍」とうたわれる大忍者・自来也への弟子入りを果たす。しかしこの試験の裏で、自来也と同様「伝説の三忍」と謳われながら、己の野望のために里を抜けたテロリスト・大蛇丸、そして彼に操られた砂隠れ・音隠れの両里が暗躍、そして試験本戦にてついに蜂起を見せる。この戦いはナルトたち木ノ葉の忍の奮戦によって何とか制圧に成功したものの、ナルト達も慕っていた里長である三代目火影・猿飛ヒルゼンが、大蛇丸との戦いによって命を落としてしまう。
戦いの後、木ノ葉の里はナルト・自来也の活躍もあって、もう一人の「伝説の三忍」である綱手を新たな火影に任命し、立て直しを進めていく。この道中で、ナルトは高難易度忍術・「螺旋丸」の修得に成功する。その一方で、里では「暁」と呼ばれる謎の組織が、暗躍の兆しを見せるようになる。さらにこの暁の一員であり、かつて自身の一族を皆殺しにして里を抜けた兄・うちはイタチへの復讐を求めていたサスケは、力を求めて里を抜け、大蛇丸の元へと走る。その後、ナルトは自来也と共に、修行の旅に出る。
とここまでがNARUTO疾風伝の前に当たる無印NARUTO版のストーリー
無印NARUTO版からNARUTO疾風伝に変わり増田俊郎氏・六三四プロジェクトから高梨康治氏・刃 -yaiba-に劇伴作家が変わった。
このNARUTO疾風伝は劇伴の評価がものすごく高く2013年にJASRAC賞「国際賞」を受賞し、その後も2014年、2020~2024年にも受賞(通算7回)しており、国際賞受賞回数が最多の作品となっている。
それでは、劇伴を見ていこう。
まず、メインテーマである疾風伝。
手を広げて走る『ナルト走り』で太陽に向かってかけていくような姿が想像できるまるでナルトを象徴したようなカッコいい一曲になっている。
続けて『秘めたる力』静かながらも、ゆっくりと力が覚醒していく、そんなイメージの一曲である。果たして秘めたる力の根源は、善か、悪か……。
最後に『形勢逆転』NARUTO疾風伝の処刑用BGMと言っても過言ではないほど、カッコいい一曲となっている。これ、ライブとかで聞けたら盛り上がるだろうなぁ。
以上、どれも名曲だったので、選ぶのが難しかったNARUTO疾風伝の劇伴三曲でした。