無条件で好きな監督はいないだろうか?
自分の場合、結構数がいるのだが、その中でも細田守監督は、その中に入る。
自分の場合は劇場版『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』から入り、その圧倒的な映像美と予想もできないストーリー展開に度肝を抜かれ、『デジモンアドベンチャー~僕らのウォーゲーム~』も細田氏の監督作品だと知り、たった30分に詰め込まれたピンチピンチピンチの連続。(今見ると、昔のネットあるあるでそこも面白い)完全にはまってしまった。おジャ魔女どれみでもその才能をいかんなく発揮していた回があるらしいが、(『おジャ魔女どれみ ドッカ~ン!』第40話「どれみと魔女をやめた魔女」)それは見れていない。配信でもあるなら見てみたいが……。
そうして着実に才能を発揮していった細田守氏はアニメ版『時をかける少女』で一躍脚光を浴び(これは元気が出ない時に欠かさず見ている。もう何度見たかわからないほど見ている。)『サマーウォーズ』でその名を知らぬ人はいないというほど知名度を上げ、夏の金曜ロードショーの定番作品として、『おおかみこどもの雨と雪』(2012)を発表、そしてその後に出たのが、この『バケモノの子』(2015)である。
『おおかみこどもの雨と雪』は問題定義の作品だったが、こちらは似たように子供の成長を取り上げているものの、お母さんがスーパーママというわけではなく、バケモノが、子育てをしながら、等身大の悩みを抱えて育児に携わっていくという物語である。前作のおおかみこどもと比べると、今回は父性の話なので、多少男親っぽく大雑把なところはあるが、わりかしそこらへんも笑って見れて、エンターテイメントになっていると思う。
今回の劇伴作家は高木正勝氏。『おおかみこどもの雨と雪』も担当しており、『バケモノの子』の次回作である『未来のミライ』も劇伴を担当している。他には『おかえりモネ』などの劇伴も担当している。
細田守氏がスタジオジブリにもかかわっていた影響か、どこかスタジオジブリを彷彿させるような楽曲があるが、どれも『バケモノの子』にはよくなじんでいる。
早速劇伴を見ていこう。
まず最初に紹介するのは『子どもの宇宙』若干スタジオジブリっぽい印象を受ける楽曲である。魔女の宅急便あたりで流れていても違和感はなさそうだ。
次に紹介するのが『あなたの内側からあなたを支えるもの』。こちらは壮大なメロディながらも力強く、なんだか勇気が湧いてくる楽曲である。
最後に、映画のディザーを見ながらお別れしよう。