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株式会社アテナ

「変わるモノ。変わらないモノ。そして、変えたくないモノ。」 シン・仮面ライダー音楽集

友達にこの映画を26回観に行った強者がいる。
その友達も読んでいるだろう記事だから、迂闊なことは書けない。

さて、このシン・仮面ライダーは、ご存じ庵野監督作品シリーズの総称で
『シン・ゴジラ』『シン・エヴァンゲリオン』『シン・ウルトラマン』に続き第四弾になる作品だ。


本郷猛は謎の組織に拉致されるが、緑川ルリ子に促され、共にオートバイで研究施設を脱出する。
その途中、ルリ子は追手のクモオーグと配下の戦闘員たちに捕獲される。
本郷猛はバッタオーグに変身、戦闘員らを瞬く間に惨殺し、ルリ子を救出してセーフハウスに身を隠す。
そこに現れたルリ子の父・緑川弘は、本郷を生体エネルギー・プラーナの力によって変身する昆虫合成型オーグメンテーションプロジェクトの最高傑作として、強大な殺傷能力を持つ身体にアップグレードしたことを明かす。
弘はその力を個人のエゴではなく、人のために使い自分たちが抜けた組織と対抗してほしいと語るが、そこに出現したクモオーグに殺されてしまう。再びルリ子を連れ去ったクモオーグを追って、本郷はルリ子からヒーローの象徴として与えられた赤いマフラーを首に巻いて「仮面ライダー」と名乗り、クモオーグを倒す。

酷評されることが多いのだが、ストーリーは原作、及びTV版を踏襲し、見事に再構築(リビルド)されている。
これは小ネタだが、TV版では撮影中に足を怪我して撮影が困難になった本郷猛役の藤岡弘、に変わり、二号ライダーである一文字隼人役の佐々木剛が急遽登場することになったのだが、今回の2号ライダーの登場も、ライダー1号のそこらへんを知っていると、結構ニヤリと笑える出来になっている。

さて、劇伴である。
『シン・ウルトラマン』のオリジナルサウンドトラックは、前回も取り上げ、原作の音源がそのまま使われたりして、かなり尖っていると称したが、今回のは比較的まともである。……とはいえ、原作リスペクトの音楽も多く、レッツゴーライダーキックが3ヴァージョン入っている。

ちなみに、今回の劇伴作家は、岩崎琢氏。るろうに剣心のOVAである追憶編や星雲編、グレンラガンなどの劇伴で知られている。
グレンラガンでその存在を知り、なんとカッコいい音楽を作る人なのだろうと思ったが、こういう音楽も作れるのかと、劇伴作家としてのすごさを実感した。

では、劇伴を聴いてもらおう。
まずは『metamorfose』本郷猛が仮面ライダーに『変身(メタモルフォーゼ)』する時の音楽だ。



次に『Falling velocity』レッツゴーライダーキックを下敷きに歌を乗せず、BGMだけで歌を作った作品である。これもまた、カッコいい。


最後にシン・仮面ライダーの予告を見ながらお別れしよう。

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