少し経緯から話がしたい。
私は、この劇伴ポータルで何本かサウンドトラックを取り上げて、紹介してきた。
自分でも、新作アニメが始まる際はまず劇伴からチェックするようになった。
アニメを見る視点が変わったといっても過言ではないだろう。
しかしながら、自分はアニメオタクではないと思う。
自分は、いつしか努力しながらアニメを消化するようになった。
執筆のためのインプットとしてアニメを見るようになった。
毎週放送されるアニメが楽しみでもなんでもなくなるのだ。
そうなるとどうなるのか?
純粋にアニメを好きで見ている人の気持ちがわからなくなるのだ。
昔のアニメはよかったと同年代の人たちはよく口々にそう語るが、
語れるほど、今のアニメを見ているのだろうか?
アニメの数が増えたから?
声優が前に出るようになったから?
美少女の描き方がどれも似たようになってきたから?
異世界転生物から冒険しなくなったから?
どれもアニメを見なくなった言い訳ではないだろうか?
それに気づかせてくれたにが、劇伴ポータル内で書かれた京伴祭の記事だ。
何項目かに分けて書かれたその記事には、アニメに対する熱量と情熱が確かに感じられた。
コンパクトにまとめられてはいるが、読むには過不足ない適度な情報量。そしてまるでその場にいるような圧倒的な臨場感。
ライブを通して伝わる『アニメが好き』という感情があふれていた。
あぁ、この人純粋なオタクだと思った。この人、本当にアニメが好きなんだ、純粋に、感動した。
あまりにも感動したので、その思いを当の本人に伝えてみたら、こう言われた。
『11月4日に行われる東京伴祭の記事を書いてみませんか?』と。
二つ返事でやりますと答えたが、答えてみてから思った。
『自分にこの人以上のものが書けるだろうか?』
11月4日、23時39分。
林ゆうき氏が手掛けた『劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦・オリジナルサウンドトラック』を聞きながら
今、パソコンに向かっている。
今日感じたありったけの、大好きという気持ちを、このブログにぶつけるんだ。
私は、エナジードリンクを飲んで、キーボードを叩き始めた。