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株式会社アテナ

京伴祭前夜祭、どん尻に控えしは主催者林ゆうき先生の劇伴トーク!!

林先生待ちの開場は、お客様のワクワクがこちらに伝播するほど。

さて、前夜祭を完璧に〆る為に最後に出て来てくださったのは、林ゆうき先生。言わずもがな、ドラマからアニメまで広く劇伴作家として活躍する、京都出身の日本の至宝が登場。

3年前から続いている京都の劇伴祭の主催者でもある。

今回の京伴祭は、アニメ最新作として10月から放送開始の令和に放つ、ど青春新撰組というキャッチフレーズがぴったりの「青のミブロ」とコラボレーションしているということで、まずは青のミブロからモノノフという楽曲を聴かせてくださった。

非常に侍の力強さを感じる曲。今日一で大きな音!スラップベースに合わせ、日本的なメロディや音色が西洋楽器と合わさって、その中でも特に和楽器が躍動している、正しく日本的アプローチの名曲だ。和楽器と西洋楽器を合わせても違和感全くなしなのが作曲家の腕の素晴らしさを物語る。

ドラムも、ドラムというより太鼓!という様相で、シンバルなどを極力排した迫力の音を京都駅に響かせていた。

そしてラップとバックの音もバッチリ合う!和楽器プラスラップなんて中々想像もつかないが、これがまた映像ともあっている素晴らしい劇伴だった。まるで新撰組という生き方を選んだ男達の魂が楽曲に宿るかのよう。

高潔であり、信念のあるサムライの覚悟がのった曲だと感じた

活躍中のラッパーオズワルドさんは、残念ながらスケジュールの都合で京都には姿を表せなかったが、かっこよさは損なわれていなかった。

この楽曲について林先生は、時代劇ということで当初は古めかしさを追求しようとしたが、当時の若者は新撰組にどういった志があったのか、当時の環境なども考えたら、若者としてのスタンスは今とさして変わらないのでは、という思いから、今を生きる人も共感できるようなミクスチャーにしたそうだ。

その後林先生は、初心者向けに劇伴とはなにかを語ってくださった。

サウンドトラックの日本語で、日本のアニメにはフィルムスコアリングではなく、それぞれのシーンに合わせて作っていき、それを監督が選ぶという選曲スタイルで作るものなのだそう。そうすると、起承転結で楽曲が作りやすい。シーンに合わせるため映像にしっかりと合うといったメリットがあるとも仰っていた。

さて次の曲は劇場版ハイキュー、ゴミ捨て場の決戦よりメインテーマゴミ捨て場の決戦!

世界初の生演奏ということで、それだけで客席のボルテージはマックスまで上がっていた。

ハイキューには元々メインテーマ曲があったが、劇場版に向けて新しいモチーフを作ってくれと言われて作った楽曲なのだそう。新しいものでお客さんとして拒否反応はないか?と疑問も感じだが、孤爪研磨が感謝を伝えるシーンの生アフレコをみて、涙を流し、そのまま家に帰りこの楽曲を作りきったのだとか。

静かで、雄大な序盤。待ちに待った、大一番、そして待ちに待った、大舞台でのライバルとの決戦。序盤から中盤、終盤へとどんどん盛り上がっていく楽曲、ドラムはやはり太鼓が強いイメージ。ストリングスも非常に力強く響いていく!一気に盛り上がって一気に駆け抜けていく楽曲!物語がはじまるのに相応しい曲だと思った。

次曲はヒロアカより、you say run!

ヒロアカといえばこれ!!という、林さんも自ら代表曲と表す素晴らしい楽曲。

どういうふうに人を助けたいか、をだんだん強くなっていく主人公デクをイメージしてリアレンジしたバージョンだそう。

疾走感もあり、決意、憧れ、激しくなる戦い、音色でなく、音圧や勢い、メロディでそれが伝わる名曲だ。京都駅にヴィランが現れて、デクが撃退しにきてくれたのでは?と思えるほど力強い楽曲だった。

…そんなかっこいいシーンでかかる曲だから、映像がなくても頭にシーンが流れ込んでくるのが凄い。先ほどのように、映像と合わせたらどれだけ高揚してしまうのか。

何度でも立ち上がりたくなる。立ち向かいたくなる!

こちらも世界初だったようで、嬉しい瞬間に立ち会えたファンの拍手はなりっぱなしであった。

前夜祭はここで終了したが、次は本番のレポートをまとめます。引き続きよろしくお願いします!

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