日本語 English
劇伴音楽をわかりやすく世界に発信
株式会社アテナ

東京伴祭、その参~高梨康治~

前回のあらすじ。
劇伴の仕事を通して劇伴が好きになった「私」。
ライブにはそんなに行ったことなく、記事を書くという密命を受けて東京伴祭のライブに参加。
一人目の加藤氏のライブでボルテージはMAXになって、仕事を忘れて楽しんでしまう。
……が、こんなにも楽しい時間を過ごしてしまって、果たして次の高梨康治氏の番で盛り下がってしまうということはないのだろうか?

結果・杞憂でした。加藤氏のボルテージを引き継ぎ、めちゃくちゃ盛り上がりました。

いやねぇ、一つだけ後悔してるのが、フェアリーテイルを見てこなかったこと。
東京伴祭終わってから見始めて、すっかりはまったのだが、
検索すると全328話を想像を絶する数が放送されていることを知り、
少なからず高梨氏の推しであるエルザの登場シーンだけでも見たい!と必死に追いかけながら執筆中。

加藤氏の時はDr.STONEを要チェックアニメにリストアップしたけど、高梨氏の場合はフェアリーテイルだった。

フェアリーテイルの新作『100年クエスト』の映像とともに演奏される『ドラゴンフォース』『3人のドラゴンフォース』が流れ、会場は一気にヒートアップ!
ドラムとギターの重低音が気持ちいい! 休憩があったことなんて会場は再び忘れて盛り上がった。
しかし、この時ちょっとしたトラブルがあった。どうやら高梨氏のデジタルギターの接触不良のため、緊急メンテナンスを。
その間、高梨氏がMCで場を繋ぐ。

「いや、こういうのはLIVEあるあるですからね。こういうのはもう慣れちゃってね。全然焦んないっす!」

さすがは世界で認められた劇伴作家である。NARUTOのサウンドトラックの紹介でも少し触れたが、
高梨氏は『NARUTO疾風伝』で2013年にJASRAC賞「国際賞」を受賞している。
2014年、2020年~2024年にも受賞(通算7回)しており、国際賞受賞回数が最多の受賞者なのである。

当たり前のように世界にも飛び回っているらしく、つい最近まで国外にいたという話もしていた。
東京伴祭で林氏と意気投合し、この劇伴祭を世界ツアーにまで発展させるのが夢だというのも語ってくれた。
「その歴史の目撃者になってほしい。」と語る高梨氏。
熱い……熱いよ。そんなこと言われたら、応援せざるを得ないじゃないですか!

と、語っていたらデジタルギターが治り再び高梨氏のもとへ帰還する。すると……?
「おぉ、治りましたか……焦ったぁ」

……と、そんなことをぼそっと言ってたような。(気のせい?)

さて、フェアリーテイルのコーナーはまだまだ続き、今度はエルザのテーマへ。
前著しましたが、高梨氏はエルザ推し。ペンライトもエルザのカラーである真っ赤に染まって映像もエルザの名シーンが流れる。
エルザというのが高梨氏の推しだということは以前の京伴祭のレポートで知ってましたがエルザというキャラを知ったのはこれが初めて。
強そうなロングの赤髪の女性剣士でした。……なるほど、こういう女性が高梨氏のお好みか。


フェアリーテイルはまだまだ続く。
『フェアリーテイルのテーマ2016』
そしてフェアリーテイルのラストを飾る『BEYOND THE QUEST』ではJUNOさんというゲスト女性ヴォーカルを招いて楽曲を披露。
このJUNOさんの歌声、とても力強く、とてもカッコいい! 東京伴祭が終わって家に帰る岐路の中で、youtubeで何回も再生してました。


✕の方はこちら↓

@juno__official

そして、ここからが和太鼓が登場し、いよいよNARUTO が始まると思いきや……。

「これね、わざと覚えやすいように作ったの……キン肉マンのテーマ!」

キタアアアアアアアアアアアアアア!!!
キン肉マン完璧超人始祖編より『-Amazing Muscle-キン肉マンのテーマ』!!

見てたぞ!録画して全話見てたぞ!2ndSEASONが待ちきれないほど楽しみだぞ!!

「一緒に歌ってくれ~!!」

今まで恥ずかしくて手拍子だけだった私も、思わず声に出してシャウトする。

画面に映し出される足をがくがくさせながら啖呵を切るキン肉マン。
そして、キン肉マンたち正義超人の窮地に集まる正義超人たち。ロビンマスク、ラーメンマン、ブロッケンjr。
テリーマンと完璧超人無量大数(パーフェクトラージナンバーズ)第一の刺客“完裂”の異名を取るマックス・ラジアルとの命がけの死闘!
各々の会場に出現するかつて正義超人と死闘を繰り広げた悪魔超人たち。
そして、一足早く会場に現れるバッファローマン!!(今回は正義超人でありながら悪魔超人として参加してきたというミステリアスな立ち位置)

アニメが始まってから、WEBで連載されている漫画版も追いかけるようになり、コミックスを買うか、アニメを待つか葛藤している真っ只中の私!
決めました!これからもアニメで全部見ます!

終わった後Xで知ったのですが、なんと原作のゆでたまご先生が会場に来ていたらしく、高梨氏と記念撮影をしておりました。


そして、最後はやっぱりNARUTO! ドラムと和太鼓が私の下腹部に心地よいリズムを刻み込む。
そして映像ではナルトが自らの術式を解き、九尾のクラマと戦うシーンが!
そして『臨界』。ナルトらしい三味線のリズムも加わり映像も相まって観客の……いや、私のボルテージも臨界突破!
映像は最終決戦の大筒木カグヤとの激闘のシーン! めっちゃ熱いやんけ!
続いて『轟地に立つ』
ナルトの場合、長寿番組ゆえか、中途半端な主題歌より変わらず流れ続ける劇伴のほうがみんな知ってる可能性が高いんじゃないかと思う。
『轟地に立つ』の後は初心に帰って疾風伝の最初の『メインテーマ』のアレンジヴァージョン。
ソイヤ! ヨッ! トリャ! で有名なあの曲ですね!
サスケを救えなかった悔しさから、修行の旅に出て三年、立派な青年として里に帰還したナルトの映像が映し出される。
そして、高梨氏の最後の曲は『形勢逆転』!NARUTOの処刑用BGMといっても過言ではない名曲です!
映像では、ガイ先生が! 猪鹿蝶の三人トリオが! 兄の死を乗り越え、成長したヒナタが!

いや、もうナルト最高だってばよ!

かくして高梨氏の出番は終わり、最後にインタビューが。

「日本の皆さんはノリよかったと思いますが、いかがでしたか?」
「いや、世界中の人に比べれば、まだいけると思いますねぇ! 来年の劇伴祭で会おうぜ!」

かなり熱かったと思うけど、世界に比べればまだまだなんだ。
これは、負けられないなぁ~!!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です