さて、最後の一人になってしまった。林ゆうき氏である。
私と林ゆうき氏との出会いはハイキュー!である。しかし、調べてみたら、大好きな作品はほとんど林ゆうき氏が占めていた。
その量は、あまりにも多いので、あえてここでは触れないが、これを読んでいる方も是非調べてみてほしい。
あなたのお気に入りの『林ゆうき』必ずあります!
さて、話は戻って、最初のコーナーは青のミブロから。
まだ始まったばかりだが、声優さんが宣伝のために駆け付ける。
新選組の羽織でこそないが、その衣装はまるで劇中一話目で着ている新選組たちのよう。
京伴祭で出ていたので、アニメの一話を見ていたのですが、
主人公のちりぬにお役の梅田修一朗氏、土方歳三役の阿座上洋平、そして近藤勇役の杉田智和さんが出てくれました。
昔から歴史ものが好きで、どの時代も比較的すきなんですが、やっぱり一番好きなのは幕末なんですよねぇ。
ご自身のキャラクターをどう思われますか?という質問について、三者三葉で答えてくださったのですが杉田さんの回答が一番考えさせられました。
例えば三国志の劉備の場合、伝わっている伝承では人徳者、誰にでも慕われ、正義の心を忘れない。
しかし作品が変われば、劉備というキャラクターは人たらしで残忍で、計算高い策略家として描かれることも。
近藤勇は有名だが、なぜ彼が局長にまで上り詰めたかはあまり描かれていない。
げんこつが口の中に入ったぐらいの人で、剣術は土方、沖田の方が上だし、もしかしたらたいそうな策略家なんじゃないか?
この話を聞いて、私は見るのを決意しましたよ。
そして、数個の質問が終わり、一時間着付けしたのにたったの十分で退場することに。
あ~もうちょっと聞きたかったぁ。
でもたぶん、このもうちょっと辺りがちょうどいいんでしょうね。
青のミブロコーナーの最後を飾るのはメインテーマの『モノノフ』
開始前、謎の人物から林氏にビデオメッセージが届いているとのことで、開いてみると、そこにはモノノフのヴォーカルOzWorldさんが。
何やらツアー中なので参加できずに申し訳ないとのこと。
そしてそのままOzWorldさん不在のまま『モノノフ』を演奏することに。
いや、ラップがめちゃくちゃカッコいいやん!! なんでいないの!! OzWorldさん!!
ラップ、生で聞きたかった。京伴祭の時は生で聞けたんだろうなぁ、ちょっと羨ましい。
さて、そのまま林ゆうき氏のコーナーへ突入。
実は、京伴祭のセトリから、だいぶ変えてきたのが林氏で、一曲目は作品名と同じタイトルの『君は放課後インソムニア』
不眠症を抱える男女の恋愛ものらしいのですが、全く知らない作品でした。
不眠症だからこそ、夜中に天文台に行って星を見に行こうよという作品らしいです。
この時林氏が驚くことを言い出す。
「会場の皆さん、スマフォの電源入れて、ペンライトの代わりに振ってください」
え!? いいの!? そんなことして!?
映画や演劇文化では絶対にありえないことしようとしてますよ!?
現に梵そよぎが形態の電源切ってくださいって言ってましたやん!
戸惑いを抱えつつ、スマフォの電源入れるかどうか悩んでいる中、隣の人が、さらに前の人がスマフォの電源入れ始める。
そのまま、君は放課後インソムニアから二曲目の『無敵の二人』を終えて、満足げな林氏。
「まるで星のように綺麗でした」
この時ほど、ステージの上から会場を見渡したいと思ったことはありませんでした。
続いてはハイキュー。私も大好きな作品であります。
しかしながら、まだ劇場版作品である『ゴミ捨て場の決戦』だけ見そびれちゃって、配信もレンタルだし、迷ってたんですよね。
今までのハイキューは『“上”』というメインテーマがあったんですが、
どうやら劇場版では違うアレンジでメインテーマを作ってほしいといわれたらしく、とはいえなんも浮かばず、
声優さんのアフレコ現場を見たら、感動してしまい、家に帰ったら速攻で書き上げたそうです。
それが、タイトルにもなってる『ゴミ捨て場の決戦』
『“上”』がかなりアップテンポな曲なのに対し、こちらはやや物語の序章を告げるやや優しげなメロディ。
『ゴミ捨て場の決戦』が終わると『“上”』ときて『おれの勝ち』
『おれの勝ち』は『“上”』を劇場版にアレンジした曲で、『“上”』のカッコよさをかなり引き立たせたものになっている。
続いてはファンタジーの世界から二曲『杖と剣のウィストリア』より『Wistoria:Wand And Sword』
ファンタジーというのはいろいろと難しいらしく、どう表現するか結構悩んだと語る林氏。
一曲目が終わると、ゲストが登場して……それが、Jun Futamataさんという女性。
アニメの11話の凄い良いシーンで流れる曲で、まだ販売はされていないという幻の名曲。
タイトルも決まっていないらしく、Junさん曰く『杖と剣のウィストリア・メインテーマ架空語Ver』
透明感のある歌声と、アイルランド語っぽいファンタジーの歌詞とが相まって、素晴らしい曲でした。
Junさんは様々な国の言葉で歌っているそうなのですが、架空の言語を作り出すのがとっても楽しかったと仰ってました。
Junさん自身も劇伴を作っているらしく次回は劇伴作家として登場してもらうのもありかもしれませんね。
(ピンク髪の方がJunさん)
そんなJunさんのⅩアカウントはこちら
↓
Jun Futamata
@junfutamata
さて、ここで林氏が語り掛ける。
「ガンダム好きですか?」
はい!はい!はい!はい!大好きです!
「まぁ、僕の場合、ガンダムといってもプラモアニメなんですけどね」
はい! ガンプラの主人公機は全部持ってます!
林氏は語る。誰も死なないガンダムを作ろうという話になったこと。
メタバースという作品でオファーが来た時に、時間がなくても作ります!と答えたこと。
メタバースでは歴代主人公とライバルたちが再会して再び戦うシーンがあって、自分的にはそこが一番好きだということ。
作曲家じゃなかったら、映像編集家になっていたかもしれないというほど、映像編集が大好きだということ。
そして始まった曲は、ガンダムビルドメタバースのテーマ。
こちらでは全3話分のメタバースの内容を凝縮して映像が流れ、それに合わせて熱い曲が流れる。
そして、満を持してのガンダムビルドファイターズの映像が流れる。
ビルドシリーズでは一番好きなビルドファイターズ。
ファイターズの場面からはイオリセイとレイジの共闘。名人カワグチとの熾烈なバトル!そして、かなわなかったセイとレイジのハイタッチ。
そして、メタバース空間内でのセイとレイジの再会。そして立ちふさがる名人カワグチを前に、セイとレイジ、数年ぶりの共闘。
曲調と映像の展開とがマッチしていて、「さすが林氏……」と思わずうねりを上げてしまいました。
そして、からくりサーカスより『あるるかん』
開演前にスクリーンでPVで流れていたんですがその時はボイス付きの宣伝でした。
作者の藤田先生は何せ言葉の力が強い!名台詞量産機ですかってほど色々と出てくる。
しかしながら、からくりサーカスだけは見逃してました。
アマプラで見れるやん!! 決めた!! 林氏のこれ絶対見るアニメはからくりサーカスだ!
あるるかんがおわると、林氏は言った。
「ここからは映像流れないんで、ご自由に写真撮影してください。そしてSNSで拡散してください!」
マジでいいんですか!?
ちなみにここからは、駆け抜けるように
劇場版僕のヒーローアカデミアから『Next, it’s our turn!』『The Trinity』を。
そしてゴミ捨て場の決戦からは『祭りのあと』が流れました。
会場のボルテージも加藤氏、高梨氏が盛り上げてくれた熱をしっかり引き継ぎ、
さらに熱気が限界突破した時、花火がなるようにバァン!とくす玉が大きな音をあげて爆発し天井から金色の帯がひらひらと舞い散る!
ほとんどの人がスタンディングオベーションの中、最後のインタビューが。
「今回、こんな無謀なイベントを開くことを許してくれた豊島区の偉い人に、感謝!
今回だけで終わりにしないで、また来年、再来年、そしてワールドツアーに続けていきましょう!
それには皆さんの協力が必要不可欠です! これからも、どうぞよろしくお願いします!」
かくして、東京伴祭は幕を閉じた。
観てないアニメとはこれから出会える喜びが。
見ていたアニメはさらなる楽しみ方を知った感動が、それぞれ待っていた。
改めて思う。この記事を書かせてくれた、今回のイベントに参加させてくれた方に感謝を――。